浮き石の意味 登山用語

浮き石

浮き石とは、ガレ場、ザレ場、岩場などでは、その石の上にのったり体重をかけたりすると動いてしまう不安定な石の事を浮き石という。浮き石の大きさは大小を問わない。

たとえば、梅雨時の登山は、連日の降雨により、山肌からの小石などが流れやすくなっているなど、登山道が不安定な状態になっており、または土砂崩れ、雪渓の崩壊などで登山道が埋められて通行不可能になることもある。そういう場合は他のルートに変更せざるを得ないが、事前に山小屋などに連絡すると様子を教えてもらうことができる。

また、梅雨時は雨で足元が滑りやすくなっており、浮き石も例外ではない。または雨水によって流されてきた浮き石もある。浮き石がある場所を登降する場合は、先行者が落とした石が降ってくることもあるので、足元だけではなく頭上にも注意を払う。浮き石にのってしまうと、滑ったりしてバランスを崩して転倒・滑落につながる。なるべく不安定な石の上を歩かないようにする。また、自分が石を落してしまったばあい、下にいる登山者にすぐに落石を伝えるようにする。