浮島の意味 登山用語

浮島

浮島は、湿原や沼で見られ、水草・ミズゴケといった植物が泥炭化したもので、水面に浮いている。日本では浮島というと尾瀬ヶ原の尾瀬沼にに無数の浮島が点在するとして知られている。

浮島は北では寒帯から、、南では熱帯でも見られ、地域や気候条件によって植生は異なるが、幅広く分布している。寒帯から冷温帯では、高層湿原に代表される浮島が中心であり、植生はミズゴケが中心になる。泥炭化した植物が分解されずに蓄積していき、その表面では新たなミズゴケが生育するとともに、下面(水中)では水底に届かず、しだいに水面に移動し、切り離されると浮島になる。暖帯や熱帯では、アシ、ガマなどの抽水性の水草が中心になり、比較的推進の浅い場所に生育するが、水深が深くなると根が水中に浮いたまま生育することもある。

これが風などで岸から離れたりすると島のようになる。こうしてできた浮島には他の植物が生育することもある。後者の水草では、水鳥が体を休めたり、巣を作ることもある。