馬の背の意味 登山用語

馬の背

馬の背とは、尾根が馬の背中のように両側が急な斜面になっていて、深い谷になっている様子をいう。痩せ尾根ともいわれる。馬の背よりも更に尾根の幅が狭いところは鎌尾根と言われ、鎌尾根とは鎌の刃のように狭くて険しいことからそう呼ばれている。馬の背よりも尾根の幅が広いところは牛の背と言われる。

最も有名なのは、北アルプスの奥穂高岳〜西穂高岳への縦走コースにある馬の背である。ここには鎖が設置されているので、一般縦走路ではあるが、急峻な岩が切り立っており、難易度が高いことには変わりがない。このコースでは装備をできるだけ軽くしてからのぼるといい。

なお、全国各地の山で馬の背と呼ばれるルートはたくさんあるが、急峻な岩が切り立っているところや、砂地だったりと、その形状も難易度も様々である。登山ルートではないが、栂池高原スキー場にある馬の背コースというゲレンデは、馬の背(尾根)に設けられており、最大斜度32度でコース距離が1300mである。