エギーユの意味 登山用語

エギーユ

エギーユとは、針のように鋭くとがっている岩峰(いわみね)のことをさす。エギーユとは、エギーユ・デュ・ミディ(Aiguille de Midi)というフランスのアルプス山脈のモンブラン山系である。

山の名前は「正午の時計の針」を意味している。Aiguille=針、de Midi=お昼、という意味であり、モンブラン山麓のシャモニー渓谷からみて、正午の時間になると太陽がエギーユ・デュ・ミディの山頂に差しかかってまるで座っているように見えることに由来している。針峰と呼ばれる山は、ミディの他には、エギーユ・ルージュ(赤い針峰)、ダン・デ・ジュアン(巨人の牙)など挙げきれないほどいっぱいあり、ヨーロッパアルプスの中でもフランス・イタリアに集中している。いくつかの針峰をまとめて針峰群とも呼ばれており、エギーユ・デュ・ミディはシャモニー針峰群、エギーユ・ルージュ針峰群といった具合である。

なお、ヨーロッパ三大名峰というと、ユングフラウ、マッターホルン、モンブランのことであり、針峰群とは異なる。