エクスペディションの意味 登山用語

エクスペディション

エクスペディション(英語:Expedition)とは、登山や探検を目的とする遠征、または遠征隊のことをいう。登山においてエクスペディションという言葉が使われるようになったのは、エベレストへの登頂挑戦から始まったとみられる。

世界最高峰でもあるエベレストは1900年代前半、北極探検・南極探検の先陣争いに遅れをとったイギリスが、エベレストを第三極として国家の威信をかけた初登頂を目指していた。エベレストに最初に遠征隊を送ったのは、1921年、イギリスの第一次エベレスト遠征隊である。1949年、第二次世界大戦後、ネパールは鎖国を解禁したため、それまでイギリスに独占されていたエベレスト遠征は、世界各国の登山隊が参加できる環境になった。

エベレストの初登頂は、1953年、イギリスの9度目の遠征隊のエドモンド・ヒラリー(ニュージーランド出身)とテンジン・ノルゲイ(シェルパ)によって達成された。1970年に松浦輝夫と植村直己が、日本人初として登頂に成功している。