枝尾根の意味 登山用語

枝尾根

枝尾根とは、主となる尾根(稜線)を主尾根といい、そこから枝分かれのように派生した副稜線のことを枝尾根(または支尾根とも)という。主尾根は山頂と山頂を結ぶ稜線のことであり、枝尾根または支尾根は山頂から谷へむかう稜線のことである。この主尾根をつたって1つの山から次の山へ向かうのが縦走と言われる。

主尾根を歩いているときに、主尾根上の周りの景色が開けており、明らかに登山道は1本しかない場合には、迷うことなくそのまま進むことができる。一方で、主尾根の周りが樹木林で景色が開けていないとき、あるいは悪天候時で視界が良好ではないときに、誤って枝尾根に入り込んでしまうことがある。登山道には目印となるサインやルートを示す看板がたっているので、それを目安にしながら進むといいが、人気がなくなったり、登山道がなくなったりして、怪しいと思ったら元来た道と同じ道を引き返すようにする。枝尾根を下って行くとそのまま谷に向かって行ったり、崖が現れたりし、遭難のおそれが高くなる。