オールウェザージャケットの意味 登山用語

オールウェザージャケット

オールウェザージャケットとは、全天候型上着のこと。現在ではアウターという呼び方が一般的である。アウターとなると、幅広くなるので、ここではアウトドア用アウターについて取り上げていく。アウトドア用のアウターは、1枚のアウターで全天候型に対応するものはなく、晴天時と雨天時でアウターが使い分けられている。

雨天時のアウターはレインウェアであり、透湿防水性の素材が使われている。これは、汗などの水分は外に逃がして衣類内はドライな状態に保ちながらも、外からの水分(雨など)は中に入れない、という性質を持つ。このレインウェアのアウターを晴天時に着ると、逆にアウターの内側が蒸れやすくなるという欠点がある。そこで晴天時には、主に風から体を守る、耐風性、耐寒性の素材が用いられる。こちらは撥水加工はされているが、防水加工されていないので、完全防水ではない。これを雨天時に着用すると、衣類の中もびしょ濡れとまではいかないが、濡れてしまう。

現在のところ、アウトドア各社から完全に1枚で全天候に対応できるアウターは出ていないので、着分ける工夫が必要である。