男山の意味 登山用語

男山

男山とは、ふたつの山が対になっている時、険しくて高い山を男山、ならだかで大きい山を女山という。山名に「男女」「雌雄」の名がつく山は対になっている。

北海道の阿寒岳は雌阿寒岳(1,499m)と雄阿寒岳(1,371m)、阿寒富士(1,476m)があり、すべて活火山であり、雄阿寒岳を除く二峰は現在噴火はしていないが、雄阿寒岳は現在も噴火活動を繰り返している。栃木県にある男体山(2,486m)は、対となる山が女峰山(2,463m)である。両方とも日光連山であり、男体山は日光国立公園に属し、日本三大瀑布のひとつ華厳の滝や、戦場ヶ原(湿原)、中禅寺湖などがある。この日光連山を代表する山は日光白根山(2,578m)と関東以北で最も標高が高いとされている。筑波山は東側に女体山(877m)、西側に男体山(871m)と並立しており、百名山の中で一番標高が低い山である。

なお、日本では二峰が並立または対の山を男神と女神とする慣わしがあるため、しばしばこういった男女、雌雄が山名に付けられてきた。