オブザベーションの意味 登山用語

オブザベーション

オブザベーション(英語:observation)とは、登山においては登山前に登山ルートを下見することという意味であり、クライミングにおいてはクライミングルート・ムーブ(動き)を登る前に頭の中で組み立てることである。

一般的にはクライミングで使われることが多い。オブザベーションとはイメージトレーニングに近い感じであり、登る前に必ず全体を見渡し、ホールド(掴む支点)や体の動きをイメージしながら、頭の中でルートを組みたてることである。クライミングの競技会では競技会開始の前にオブザベーションの時間が6分なら6分、と時間制限で設けられており、参加者全員でオブザベーションをするのである。競技会が始まると、待機者は先行者の競技を見ることはできないのである。何故なら先行者のルートを見ることで「ルートの答え」が分かってしまい、公正にならないからである。クライミング競技会の例を持ち出したが、逆に言えば、オブザベーションがしっかりできていると、登り始めて迷う事なく完登できるのである。