表銀座の意味 登山用語

表銀座

表銀座とは、銀座縦走コースの略称。北アルプス山麓の中房温泉を起点とし、合戦尾根を登り常念山脈を大天井岳まで縦走し、東鎌尾根の喜作新道を経て槍ヶ岳へ至る登山コースであり、中部山岳国立公園内を通るルートでもあり、高山植物が見られることや、天然記念物のライチョウが見られ、眺めが良い事もあり、人気があるコースでもある。

また、表銀座とは、コース名ではなく、山々を指している場合もある。表銀座縦走コースは、小林喜作によって大天井岳から槍ヶ岳に直接至る東鎌尾根に喜作新道が開設されたことにより、日程短縮されたことが大きい。人の流れが変わった一方で、利用者減を被った山荘がいくつかある。現在の表銀座縦走コースは次のとおりである。

中房温泉〜合戦尾根〜 燕山荘〜蛙岩〜切通岩〜(大天井岳)〜大天井ヒュッテ〜赤岩岳〜西岳ヒュッテ(西岳)〜水俣乗越〜ヒュッテ大槍〜槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳である。この行程であれば2泊3日、余裕をもって3泊4日で行動できる。表銀座と対で裏銀座、西銀座である。難易度は裏銀座のほうが高く、登山者も表に比べると少ない。西銀座は一番難易度が易しいコースであるが、距離が長くやや平坦である。