おろくの意味 登山用語

おろく

おろくとは、遺体を意味する言葉である。語源は「南無阿弥陀仏」の6文字のおろくじから、あるいは死ぬと楽になることからお楽、とも様々な説がある。

たとえば、エベレストではイギリス隊によるエベレスト挑戦から登山の歴史が始まった。エベレストや富士山でも清掃登山を行っている野口健(登山家)によると、これまでに約1000人が登頂に成功している一方で、約300人の遺体が転がっていると言われている。滑落して亡くなったそのままの姿であり、あのマロリーの遺体も発見されている。8000mを超えるとデスゾーンとも言われてる。エベレスト登山はネパール側が主で、ネパール側へ支払う入山料は1人につき2万5千ドルである。高額な登山料がネックで遺体回収できないと言われている。野口健はネパール政府から遺体収集の要望が出されて途方にくれたという。

日本の場合は遭難者がでた場合、山岳警備隊による捜索・遺体引き上げが行われている。なお、登山家が8000m峰などを仲間と登山途中、仲間が滑落死した場合、登山家自身も回収する余裕がないので、そのままにしてくるケースがほとんどだという。