懐炉の意味 登山用語

懐炉(かいろ)

懐炉とは、寒い時に体を温める器具。使い捨てカイロ、電池充電式カイロ、ハクキンカイロがある。冬山登山では高山になるとマイナス10度以下の寒さになるので、動いている時は体が暖かいとはいえ、止まるとすぐに体が冷えてきたり、あるいはテント泊などするときに、体を温めるものがあるとよい。

カイロというと、鉄粉との化学反応を利用した、使い捨てカイロが一般的に知られているが、ある程度の温度以下になると凍ってしまい暖かくならないという。電池充電式カイロはあらかじめ充電する必要があるが、暖かさは十分ではないという声もある。冬山などのアウトドアで使われているのは「ハクキンカイロ」である。ハクキンカイロは缶ボトルに入れたベンジンをプラチナ触媒で触媒燃焼させて発熱保温する仕組みで、24時間ほどの燃焼時間があり、使い捨てカイロの13倍の熱量を持つ。冬山登山、南極探検隊、海外登山でも使われている。ハクキンカイロはハクキンカイロ株式会社によって製造されているが、類似品も発売されている。