河岸段丘の意味 登山用語

河岸段丘(かがんだんきゅう)

河岸段丘とは、英語ではRiver Terraceと表わされるように、河川沿いに発達した階段状の地形のことである。一番上から川面に向かうまで、複数の平坦な段丘面と急な崖の段丘崖が交互にみられるのが特徴である。

河岸段丘の形成には、以前は近く変動により河川の周囲が隆起したことによると言われていたが、現在では、氷河期と間氷期の繰り返しにより形成されたと言われる。河川の周囲の隆起による説では、周囲の土地部分が隆起することで、川の勾配が急になることで水流が早くなり、周り土壌や岩盤を削るなどの浸食作用が始まる。そこには土砂が堆積し、川の幅はより小さくなる。そして再び地殻変動が起きる…というプロセスの繰り返しによって形成されたというものである。

一方、氷河期と間氷期の繰り返しによる気候変動では、約200万年前から現在に至るまで4回の氷河期があり、現在は間氷期である。まず氷河期に氷が崖を少しずつ浸食し、土砂が川に流出したものの、降水量が少なく大きな洪水も少なく、土砂の堆積が進んだといわれる。間氷期になると氷河は溶けて洪水が頻繁に発生し、河床を浸食する力が働き、結果として階段上の河岸段丘を形成したというものである。