下降器の意味 登山用語

下降器

下降器とは、懸垂下降などの際に利用する器具のことで、ATC、エイト環(8環)などがあげられる。ディッセンダーともいう。ATCは、ロープを器具の下から上へ通すよう設計されており、ロープキンクが起きにくく、ロープの繰り出しや巻き上げなどの微調整を行うことができる、ロープを流すことなくすぐにフォールを止めることができる。

ATCは確保器(ビレイ器)としても使用できる。エイト環は文字通り8の字型の器具であり、穴の大きい部分は懸垂下降時に、穴の小さい部分は確保器として使用することができる。懸垂下降時で使う場合は、ロープをエイト環の大きい穴部分に下から上に通して、ネック部分に掛けて、上から下に通して、使用する。こうすることで、ATCより大きな制動力があり微妙なコントロールもしやすくなる。

下降器が登場する以前は、肩がらみ懸垂という方法で懸垂下降をしていたが、下降器が開発されてからは事故が減少したと言われている。それでもセットミスなどで落下する事故は耐えない。