風花の意味 登山用語

風花(かざはな)

風花とは、晴れていて青空が出ているにもかかわらず、舞うようにして小雪が降ってくることからこう呼ばれている。一般的には飛び雪とも呼ばれ、この気象現象は山間部ではなく平野部で見られる。

山側にぶつかった風が雪を降らせた後、平野部に冷たくて乾いた強風をもたらす際に、強風によって吹き上げられて飛ばされた雪も運んでくるので、この現象が起こる。この強風のことを颪(おろし)と呼ぶこともある。颪の意味は、山の山頂から麓へ吹き下ろすようにして風が吹きつけることである。冬山登山の場合、強風の度合いは山頂を見ると判断できることもある。山越え気流(風の流れ)が山頂を通過する時、1筋の雲のような形で山頂にかかっているのを見ることができる。この時、雲や雪が舞いあげられているので、1筋の流れになっている。この時、風下側では、風の流れの一連による上昇気流が発生している。山頂では晴天時でも強風が吹き付けていることもあるので、こういう現象がみえているときは、登山は避ける。