カシンの意味 登山用語

カシン

カシン (Cassin)とは、1947年のイタリアで、リカルド・カシン(Riccardo Cassin)が設立した、登山用品の企画・販売の会社である。リカルド・カシンはイタリアの有名な登山家であり、地元北イタリアのドロミテ山塊で腕を磨き、1937年には、ピッツ・バディレ北東壁初登攀、同年にグランド・ジョラス北壁ウォーカー・バットレス初登攀を成し遂げている。

1954年はイタリア隊のK2遠征を企画、1958年のガッシャーブルムW峰遠征で隊長を務めるなどの実績がある。カシン社はかつてはっハーケン、カラビナ、ロックハンマー、ヘルメットなどのクライミング用品を扱っていたが、現在ではCAMP社とともに、ピッケル、アイゼン、ハーネスなどの登山用品を販売する会社である。

現在ではCAMP社(同じくイタリアの登山用品メーカー)と合併しており、カンプ・カシン社(CAMP Cassin)とブランド名が併記されている。