かまぼこ型テントの意味 登山用語

かまぼこ型テント

かまぼこ型テントとは、横から見た時の断面がかまぼこのような形をしていることから、かまぼこ型テントと呼ばれている。高所登山のベースキャンプや、極地探検などのキャンプといった、滞在時間が長くなるキャンプ生活のために考え出されたものであり、テント空間の大きさと、居住性の向上に重点が置かれている。

その形状から天井やテントを支えるフレームが必要になるので、どうしても重量が重くなるという欠点があり、小型テントではあまり採用されていない。個人用テントではドーム型テントが主流である。フレームは中心部から四隅に流れているような構造で、フレームがすぐに対のフレームと接続できるように工夫されていることもあり、設定・撤収にかかる時間が短くて済むのである。

また、ドーム型テントより数は少なくなるが、ウィンパー型テントという、三角形をしたテントもある。三角形のテントは設営も早く済み、強度に優れているが、ドーム型と比較すると居住空間が狭くなることもあり、ツェルトに採用されていることが多い。