アイゼンバンドの意味　登山用語

アイゼンバンドとは、アイゼンを靴に装着する際に留めるバンド（テープ）のことである。このアイゼンバンドを使ってアイゼンを装着するタイプを「ストラップアイゼン」といい、スキー靴をスキー板に固定するのと同じように、金具で固定するタイプを「ワンタッチアイゼン」という。

ストラップアイゼンの場合は雪上でアイゼンが必要となった場面で装着するので、手袋を着用したまま装着するので手間がかかる。またアイゼンバンドを強く締め付け過ぎると血行不良になり、凍傷になりやすくなるという欠点がある。雪上で手袋を外して装着することはすなわち凍傷を意味するので絶対に着用する。利点はアイゼンバンドで装着するのでズレにくい、外れにくいことである。一方、ワンタッチアイゼンは金具にカチっとはめるだけなので簡単に装着できるが、外れやすく、また登山靴がワンタッチアイゼンに装着できるように対応している必要があるのが欠点である。

なお、アイゼンバンドが柔らかくて装着しにくい場合、先端を瞬間接着剤などで固めておくと装着スピードがあがる。