からむの意味 登山用語

からむ

からむとは、稜線を登って山頂を目指すのではなく、山腹を横断するようにして登山すること。漢字では搦む(からむ)という字になり、山腹を通るので、腹搦む(はらからむ)とも言われる。

このようにして横断することを横断登山ともいい、山脈の他方から登山し、もう他方へ下山するスタイルのことをいう。この横断登山には、いくつもの山岳を横断していく方法もある。日本列島横断登山ということもよく聞く。

たとえば、日本列島中央部であれば、日本海側から出発し、アルプスや富士山などを通って、太平洋側へ向かう横断方法もある。計画によって細かい部分は異なるが、日本海側では親不知を起点に、北アルプス〜上高地〜南アルプス〜富士山〜終点に太平洋が側に抜けるルートが選択されることが多いようである。この途中の山岳は、立山連峰〜三俣蓮華岳〜穂高連峰〜上高地〜乗鞍岳〜御嶽山〜木曽駒ヶ岳〜甲斐駒ヶ岳〜富士山などである。

なお、からむと同じような意味でトラバースがあるが、若干意味合いが異なる。