刈り払いの意味 登山用語

刈り払い(かりはらい)

刈り払いとは、登山道などの道を覆っている草や、やぶなどを刈り取って道を整備することをいう。刈り払いとは、登山道を人為的に切り開くことでもあり、登山者の増加による自然破壊を招く、あるいは登山道が整備されているからこそ他の場所に踏み跡ができない、と意見が分かれている。

特に国立公園に指定されている山岳地域では、管理局によって自然保護という名目で管理されているが、地元の登山愛好家が無断で行っていた、という問題も出ている。代表的な例が2001年に発覚した、南八甲田山登山道における刈り払い問題である。南八甲田山登山道はヤブに覆われていて歩きにくい登山道であったが、地元登山愛好家らが無断で刈り払い・伐採を行っていたことが分かり、肯定派と否定派で新聞紙上をにぎわせることになったのである。

地元では大問題であったが、全国区ではあまり知られていない問題であったという。結果、環境庁は地元登山愛好家らに刈り払い・伐採自粛を要請したが、効果はなく、続いているとのことである。