カルデラの意味 登山用語

カルデラ

カルデラとは、火山の山頂または山頂付近にある大きなくぼみのことで、カルデラはスペイン語の「釜、鍋」に由来している。カルデラは火山活動によって形成されるが、形成過程により「陥没カルデラ」「爆発カルデラ」「飲食カルデラ」と名称がついている。

多くのカルデラは「陥没カルデラ」と呼ばれるもので、大規模な噴火による大量の火山噴出物が噴出され、地下にあるマグマだまりが移動したため空洞になり、地表の土砂が陥没したものである。またカルデラはカルデラ盆地とも言われることもあるが、他の要因で形成された盆地とは区別される。カルデラ湖というものがあり、カルデラに雨水などが溜まり湖になったものである。火山特有の硫黄のにおいがすることが多い。外輪山もカルデラと同時に形成されるもので、火山噴火によってカルデラが形成され、その噴出物によって回りに山が形成されることがある。

カルデラ形成後に、中心部に中央火口丘を形成することもあるが、地下のマグマだまりが別の場所に移動しているので、噴火口とは限らない。むしろ外輪山に噴火口が形成されることもある。阿蘇カルデラは世界最大のカルデラと言われている。