涸滝の意味 登山用語

涸滝(かれだき)

涸滝とは、普段は水が流れていないが、雨が降ると滝になることをいう。似たような言葉で「涸沢」があり、こちらも普段は水が干上がっている沢であるが、雨が降ると水がある沢になることである。

いずれにしても、沢と滝はつながっているので、切り離して考えることは難しい。沢とは川の形態の1つであり、山中にあり、沢が数本に分かれているので、1つ1つの沢の規模は小さく、水量が少ない。沢は広範囲を意味することもあり、一の沢、二の沢などの名称が付けられていることが多い。滝は川の一部が落差があり、水が落下しているところをいう。登山とは異なるスタイルで「沢登り」というもがある。

登山がスポーツとして発展する前は、深き山に分け入るには登山道が整備されていなかったため、沢すじを利用するルートが一般的であった。このルートの中には滝も含まれていることがあり、滝は避けて登る必要がある。現在は山登りというよりはロッククライミングの1種に含まれる。また、沢登りで気をつけるべきことは、より上流で大雨が降ったりすると鉄砲水になる危険性もあり、また水に滑りやすいということも考慮に入れておくことである。