完登の意味 登山用語

完登(かんとう(かんと))

完登とは、登山においてはひとつのルートを登りきることであり、フリークライミングにおいては落ちることなく、ロープなどの道具に頼ることなく、上まで完全に登りきることをいう。フリークライミングには完登の基準が複数あり、「オンサイト」は初見で登りきること、「フラッシュ」は先行者の登りを見てから登りきったこと、「レッド・ポイント」は2回目以降で登りきったこと、である。

フリークライミングの大会ではオンサイトが主流であることはいうまでもない。完登とはもともとクライミングの分野で、下(出発点)から上(到着点)まで登りきること言っていたが、近年では登山においても登頂を完登という人も出てきているが、登頂と完登は意味合いが異なる。たとえば、登山において完登という場合は、三大北壁すべての登頂に成功したことを完登というようになり、一般登山者においては、百名山などをすべて登りきったことを完登ということもある。

また、沢登りにおいてもすべての沢・滝を登りきったことを完登ともいうこともある。