雉撃ちの意味 登山用語

雉撃ち(きじうち)

雉撃ちとは、男性が山中でトイレをする様子が漁師が雉を撃つ姿に似ていることから、雉打ちという。注意すべき点は、安全確保のうえで用を足すことはもちろんのこと、水源地や水場の近くで用を足すことは、水源地を汚染する原因になるので絶対にしてはならないことである。

また、出したゴミは必ず持ち帰ることも、登山者としてのマナーである。近年の登山ブームにより、たくさんの登山者が山に押し掛けるようになった結果、山小屋などに簡易トイレがあるものの、屋外で用を足す人が多く、悪臭やごみ問題などのマナーによる問題が出てきている。

山の管理者側はバイオチップなども力を活用した自己完結型のトイレの設置を進めてきているが、それと並行してマナーの向上も求められている。日本を代表する山、富士山が自然文化遺産ではなく、世界文化遺産に登録された理由は、遠くから見るときれいな山であるが、近くに行くとゴミと悪臭であることから自然文化遺産に登録されなかった経緯がある。