キレットの意味 登山用語

キレット

キレットとは、山と山をつなぐ稜線がV字型のように深く切れ込んでいる場所をさす。漢字では「切戸(きりと)」と書き、長野県で使われていた方言が一般的になったもので、富山県側では「窓(まど)」と呼ばれている。北アルプスの南岳と北穂高岳の間にあるのが大キレットが有名である。大キレットに飛騨泣き、長谷川ピークが含まれていて難所が連続している。

一般登山において最高難度の場所とされている。毎年、滑落による死亡や遭難者が出ており、事故を減らすため、登山関係者によって鎖設置などの安全対策がなされてきている。県によっては高校生の山岳部は登山禁止に指定している。

他にも、白馬三山と唐松岳の間にあるのが不帰キレット、五竜岳と鹿島槍ヶ岳の間にあるのが八峰キレット、八ヶ岳にあるキレットなどが有名である。キレットと名前がついている場所は難所が多く、下りが大変でもある。悪天候時は足場がわるくなり滑落しやすくなるので、無理しないことである。