近代登山の意味 登山用語

近代登山

近代登山とは、日本では身近に山がある環境にあり、古くから山は神様が住んでいるとして霊山とされた山には神社や寺社が設立され、参拝に行くための登山が行われていた。これを信仰登山という。

明治時代になり、外国人たちによってもたらされた、スポーツとして楽しむ登山スタイルが導入されたものが近代登山であり、ヨーロッパではアルピニズム(Alpinism)と呼ばれていた。日本における近代登山の始まりは様々な解釈があり、明確な定義が出ていないが、1874年にガウランド達3人の外国人パーティによるピッケルとナーゲルを用いた六甲山への登山を言う場合もあれば、1905年にウォルター・ウェストンの助言により小島烏水たちが日本初の山岳会(日本山岳会)を設立した時を言う場合もある。ウェストンは日本にテントをザイルをもたらしている。

いずれにしても、日本の近代登山が本格的になったのは、日本山岳会の設立以降であることは間違いなく、ウェストンの著書『日本アルプスの登山と探検』が当時の日本人たちに影響を与え、山への興味を誘ったともいえる。