ククチカの意味 登山用語

ククチカ

イェジ・ククチカ(Jerzy Kukuczka)は、ポーランド出身の登山家であり、1987年、8000メートル峰14座登頂を成し遂げている。ラインホルト・メスナーが1986年に人類初の8000m峰14座すべてに登頂しているので、記録としては、ククチカは2番目になるが、メスナーは16年かけて完登し、すべて無酸素登頂でアルパインスタイルで登頂しているが、既存ルートでの登山であり、新規ルート開拓や冬季登山はしていない。

一方、ククチカは8年で完登しており、14座のうち10座は新規ルートの開拓、さらに4座は冬季登山を行っている。特筆すべきは、チョー・オユーを冬季登山で新規ルートを開拓していることである。そして、8000m峰14座登頂後も、引退することなく難所に挑み続け、1989年、ローツェ南壁を登攀中、頂上まであと少しのところで、ロープが切れて転落死した。標高8,200mの地点だったとされる。41歳の若さであった。

しかし、ククチカは数々の新ルート開拓や冬季登山など難易度が高い内容がほとんどであり、メスナーよりも上だと評価されることが多い。