草付の意味 登山用語

草付(くさつき)

草付とは、背丈が短い草に覆われた急斜面のことを草付(草付き)といい、急斜面の岩壁に草が生えていることが多い。雨天時は草が濡れて滑りやすくなるので登りにくい。草の根元をつかんで登る方法もあるが、草の種類によっては、つかんで登っている途中に草が抜けないとも限らないので、上に引っ張るのではなく、押すようにして持つといい。草付の斜面でも浮き石が隠れている場合もある。草付を登っている時も足は安定させるようにし、足は草の株の上に置くようにすると滑りにくい。草付では手足を使って登ることになる。

また、草付の場所は人が通れば通るほど、足場が悪くなり滑りやすくなるので、パーティ登山の場合は、初心者をセカンドに入れ、ラストで歩かせないことである。積雪期はバイルやアックスなどを使って登るのもいいし、ダブルアックスで登る手もある。積雪期は草が凍るので、バイルやアックスなどは、ブレードを草付の根元に引っ掛けて登ることもできる。