鎖場の意味 登山用語

鎖場

鎖場とは、登山ルートにおいて、険しい岩場、バランスを崩すと滑落しやすい場所、壁がほぼ垂直で高度感のある場所、といった場所で、安全確保のため取り付けられている場所をいう。梯子がついている場所は梯子場(はしごば)という。

鎖場を登る時は、先行者が通過してから後続者は登るのが原則で、時に登山者数が多い場合は渋滞することもある。ただし、鎖に頼りきるのではなく、あくまでも登山の補助手段とし、自分の体でバランスを取りながら登ることである。

なお、鎖場も老朽化している場合があるので、事前に鎖を引っ張るなどして安全性を確認してから登るようにしたい。鎖場がある難所としては、日本アルプスの山岳が挙げられる。日本アルプスの山岳は氷河によって浸食された地形が残っており、岩肌がむき出しの険しい山である。登山熟練者でも滑落するほどの難所であり、ジャンダルムやキレットなどでは鎖場や梯子場が設置されており、それらが設置される以前に比べると登りやすくなっているとはいえ、油断は禁物である。