赤富士の意味 登山用語

赤富士

赤富士とは、主に夏の終わりから秋の初めにかけて、緑の季節に富士山が朝日に染まって朱色に染まって見えることから「赤富士」と呼ばれている。季節によって呼び方が変わり、冬〜春の雪の時期は「紅富士(べにふじ、くれないふじ)」と呼ばれ、雪に朝日・夕日があたると紅色になることから来ている。

赤富士は縁起がいいとされ、江戸時代には有名な浮世絵師である葛飾北斎による冨嶽三十六景の1つに赤富士を描いた浮世絵が表わされている。富士山は静岡県と山梨県に位置する日本を代表する最高峰であり活火山でもある。山頂は剣ヶ峰とされ、二等三角点が設置されている。この剣ヶ峰が日本最標高地点になり、3776mである。富士山への登山は古くは奈良時代頃から伝承のような形で歴史があるが、江戸時代には富士講による山岳信仰としての登山が始まった。

現在のようにスポーツとしての登山になったのは明治時代であり、この頃に欧米式の登山技術が外国人によってもたられるようになる。ちなみに富士山を諸外国に紹介したのは英国人のウォルター・ウェストンによる。