グリセードの意味 登山用語

グリセード

グリセード(英語:Glissade)とは、登山技術の一種で、雪面を登山靴のままピッケルなどでバランスを取りながら滑ること。19世紀頃にヨーロッパアルプスで行われていたが、日本でも同様のスタイルは猟師たちが行っていたという。

グリセードにはいくつかのスタイルがある。「クラウティンググリセード」とは、靴底を雪面とフラットになるように置き、膝と腰を少し曲げて後傾姿勢をとり、ピッケルはシャフトを後ろ、石突きを地面に向けウエスト辺りで保持しながら滑る。「スタンディンググリセード」は直立姿勢のまま滑る。「シリセード」とは、地面にお尻を付けて滑ること。ターンや停止方法はスキーと同じように、足を揃えたまま急回転して方向転換すると止まる。雪渓やカールなどの開けていて斜面がある部分で行う。立ったまま滑るグリセードは足が疲れるが、シリセードはソリのように滑ることができる。

そのままお尻をつけて滑ることはできるが、パンツが痛む。人によってはビニールをお尻のしたに敷いて滑る人や、ツルツル素材のカッパのズボンをアウターの上から履いて滑る人もいる。