クロー値の意味 登山用語

クロー値

クロー値(clo値)とは、衣類の熱抵抗を表わし、衣類の暖かさの目安である。このクロー値は、皮膚表面温度−外気温の差、皮膚表面から外への熱の放出量、衣類の熱絶縁度から算出するもので、ある条件のもとで、平均皮膚温度が33℃を維持できる場合、1cloという。この1cloは、気温が21度、湿度が50%以下、気流10cm/sの条件において、成人男性が椅子に座って安静にしている場合、平均皮膚表面温度が33℃が、快適な状態であると定義されている。

日常生活での衣類は0〜2cloの範囲内であり、冬のスーツで約1clo、防寒服で約2cloとされている。実際に生産した衣類のクロー値を測定するにあたり、サーマルマネキンというものを使用する。サーマルマネキンとは、人体の放熱特性を模擬させることができる人体模型であり、全身を複数部位に分けて、部位ごとに供給熱量を制御することで、保温性を測定することができる。このサーマルマネキンにテスト対象の衣類を着せて、保温性を測定するものである。