アクリル繊維の意味 登山用語

アクリル繊維

アクリル繊維(以降、アクリルとする)とは、化学繊維のひとつであり、石油から作られたアクリロニトリルを主原料としたもの。19世紀末に発見されていたが、実際に製品化したのは20世紀半ばになってからであり、日本で生産されるようになったのは、1956〜1959年のことで、ポリエステルと共に生産されることも多い。

アクリルは、化学繊維の中では天然の羊毛に最も似ており、柔らかくて暖かいのである。アクリルの特徴は、「耐久性」「吸湿性」「染色性堅牢度」「抵抗力、耐薬品性」に優れている。欠点は、「耐熱性」が弱いことである。「耐久性」は、摩擦や引っ張りに対してウールよりはるかに強い。「吸湿性」は、汗等で濡れてもすぐに乾く性質がある。「染色性堅牢度」は、他の繊維を合わせて織りこんでも、鮮やかな色彩を出す。「抵抗力・耐薬品性」は、油、カビ、細菌、薬品などの外的影響を受けない。こういう特徴があるが、ポリエステルやナイロンと同じように熱に弱い点が挙げられる。