渓谷の意味 登山用語

渓谷

渓谷とは、谷・谷間のことで、両側が台地や山に挟まれて低くなってくぼんだ地形になっており、細長いひと続きの場所である。渓谷と混同されやすいのが「峡谷」であり、両側が切り立った急峻な崖になっており、谷底は平らな部分がなく、狭くて急な谷である。V字谷ともいう。

日本では標高は無いが急峻な地形が多く、渓谷と峡谷の間に顕著な違いが見出しにくくなっている。統計によると渓谷は297ヶ所、峡谷は196ヶ所あるとされる。分かりやすく例を上げると、渓谷で有名な場所は、吾妻渓谷や香嵐渓などが有名である。渓谷は谷間の幅が広いため、川幅も広く、両側の斜面は崖になっていても、急峻な地形を感じさせない。

一方、峡谷は、黒部渓谷や天竜峡、高千穂峡などが有名であるが、いずれも渓谷に比べると谷間の幅が狭くて、川幅もせまくなっている。これらの峡谷では谷底が削れているため水深が深くなっており、水流が早いのも特徴である。渓谷と峡谷の共通点は、両方とも景色が素晴らしい眺めであることである。紅葉の名所としても知られるところが多い。