傾斜変換の意味 登山用語

傾斜変換

傾斜変換とは、標高がある場所において、傾斜の緩急の変換点または変換線のことをさす。現地では実感しにくいが、等高線が引かれている地形図上では、はっきりと見て取れる。

たとえば、地形図上では、ある地点までは等高線の間隔が狭いのに対し、その地点を境に等高線の間隔が広くなっていたら、その地点を変換点という。その逆も同じで、等高線の間隔が広かったのに対し、ある地点で等高線の間隔が狭くなっている場合も、その地点を変換点という。変換点とは、その等高線を見ている場所をピンポイントで指す。変換線とは、その境目となる等高線を横方向でつなげていったものである。

地形図が平面図ではなく立体図になっているとこの等高線の変換点・変換線がはっきりと見て分かるが、通常は平面状の地形図を広げてみることが多いので、まずは地図が読めるようになることからである。この読図のひとつである傾斜線の把握は、フィールドでの活動に大いに重要になる。