ゲートルの意味 登山用語

ゲートル

ゲートル(フランス語:guetre)とは、長時間の歩行を楽にするため,ズボンの裾を押さえ込み、足の甲からひざ下までを覆う西洋式の脚絆(きゃはん)のことである。

日本の脚絆は江戸時代には装用されており、長い布でぐるぐる巻きにしたという。近代では日本軍をはじめとする各国の軍隊で採用されていた。この考え方は今で言う圧迫ソックスと同じ仕組みであり、脚を圧迫することでうっ血するのを防ぐことを目的としたという。

また、ズボンの裾が絡まないようにする意味もあった。登山においても、ゲートルは採用され、アルピニズムが興った時の登山隊は脚にゲートルを装着している写真が見られる。現在では、アウトドアメーカー各社からスポーツタイツ(圧迫性をもたせ、筋肉のむだな動きを押さえて、疲労を軽減するもの)が出ており、これを着用する人も増えている。ゲイターの形状のなごりはスパッツ(ゲイター)として残っているといえる。これらは脚元の保温性と防滴、防塵効果などを期待して着用される。