獣道の意味 登山用語

獣道(けものみち)

獣道とは、イノシシなどの山に住む野生動物が通る道のこと。(シカが通る道は鹿道という。)この獣道は野生動物の足跡が見られることもあり、特にクマやイノシシなどの大型獣が通る道はしっかりとした道になっていることもあり、登山道と間違えやすい。

野生動物は毎日ほぼ同じルートをたどることが追跡調査などで分かっており、野生動物たちはその獣道ルートで、木の実などのえさを食べたりまたは採集したり、排泄したり、元来た道をたどって巣穴などに戻っていったりしている。獣道には、野生動物の足跡や、毛、糞などが落ちていることがあるので、足跡や糞の形状で、どの動物が通るのか、ガイドや生態学者などが見ると判別することができる。

たとえば、クマの場合だったら、木にも登ることができるので、木の幹に爪で引っかいた跡が見られることがよくある。獣道をたどってどんな動物が住んでいるのかを探し当てる、ガイドの案内による生態観測ツアーというものがある。ただし、チリを地理を知り尽くしているベテランであればいいが、素人はむやみに獣道に立ち入らないようにする。登山の場合は、おかしいなと思ったらすぐに登山地図と地形図・コンパスで確認して引き返すなどすること。