ケルンの意味 登山用語

ケルン

ケルンとは、山頂や登山道などに道標となるように、石を円錐状に積み上げたものである。道標とする場合は、登山道と並行になるように積むのが、本来のケルンの意味である。

英語の「Cairn(石塚の意味)」をそのままケルンと呼んでいる。本来のケルンは、ただ積み上げただけではなく、山頂であることを示すプレートも取り付けられていることもあれば、尾根など道や方向を見失いやすい場所に設置されている。

しかし、最近では山頂や尾根などにいくと、道標とは無関係のケルンがあちこち積み上げられていることが多い。慰霊の意味で積み上げられている場合もあれば、興味本位で積み上げられている場合もあるので、そういうものを目印にしないよう注意する。

また、ケルンを作るためにやたらに石を動かすと、その石があった場所の砂や小石などが雨などで流出してしまい、地面が浸食されてしまい、山の環境破壊につながり、本来の動植物などの生態系を破壊することにもなる。そのため、最近では、山の関係者が、本来のケルン以外のものを発見次第、どんどん崩して元に戻している。