顎が出るの意味 登山用語

顎が出る

顎が出るとは、登山中の疲労具合を表わす。登りの際によく用いられ、登るスピードが速かったり、登山用具などの荷物が重すぎたり、地面の傾斜がきつい状態が続くと、呼吸が荒くなり、苦しさのあまり顔が前に突き出るような状態になることから「顎が出る」と言う。

岩場に差しかかると顎が出る、あるいは、顎が出るような傾斜がつづく、といった使い方をする。顎が出る状態になった場合は、すぐにスピードを緩める、同行者がいる場合は荷物を負担してもらうなど、自分の体力に合わせた重さに調節することが大事である。何より自分のペースを無理して続行せずに適度な休憩を取り水分や栄養補給をして5〜10分ほど少し体を休めるとよい。休める場所があるうちに休んでおかないと、あとになるほど疲労感が大きくなって脚が動かなくなったりする。

登山においては疲労感による体の動きが鈍くなることが一番危険であり、足場の悪い場所でバランスを崩して滑落する原因にもなりかねない。