ゴアテックス・ファブリックスの意味 登山用語

ゴアテックス・ファブリックス

ゴアテックス・ファブリクス(GORE-TEXファブリクス)とは、「防水耐久性」「防風性」「透湿性」を備えた布素材である。三層構造になっており、表生地と裏生地の間にゴアテックス・メンブレンを挟んでいる。

ゴアテックス・メンブレンとは、極薄・軽量・耐久性をもつフィルム状のシートであり、無数の微細な孔(あな)が設けられている。この孔が防水性・透湿性の上で重要であり、水滴よりはるかに小さく、水蒸気よりもはるかに大きいのである。これによって、外側から水滴を侵入させずに汗の水蒸気を放出できるのである。

このゴアテックス・メンブレンにポリエステルなどの素材を貼り付けたのが、ゴアテックス・ファブリクスである。「防水耐久性」とは、外からの水を衣類に入れないようにして、雨などで体が濡れて体温を低下させることを防ぐもの。「防風性」とは、体を風から守ることで、体の表面の温度を奪わないようにするもの。「透湿性」とは、運動によって生じる汗を外に放出させて、衣類を乾いた状態に保つものである。1969年、アメリカのメーカー、W.L.ゴア・アンド・アソシエーツ社(W. L. Gore & Associates, Inc.)によって開発された。