アスピリンスノーの意味 登山用語

アスピリンスノー

アスピリンスノーとは、Aspirin+Snowの和製英語である。アスピリン(※)のような細かい粒の雪という意味であり、雪の粒子が細かくてさらさらしている状態を表わす。似たような雪質を表わす言葉にパウダースノーがよく知られているが、パウダースノーよりもさらに雪質が細かくてさらさらした粉雪である。

アスピリンスノーが形成される条件としては、非常に低温で水分が少ない状態で形成されると言われる。日本では北海道や太平洋側で見られる。登山とは関係がないが、スキーヤーやスノーボーダーにとっては、アスピリンスノーはパウダースノーよりも上質の雪として認識されている。しかし、冬山登山においては、このようなさらさらした雪が積雪している場所は天候状況によっては表層雪崩が引き起こされ得る危険な場所にもなるのである。。

[補足]
※ アスピリン…もともとドイツの薬剤会社の商標名であり、解熱鎮痛剤の成分として知られている。アスピリンはアセチルサリチル酸の別名であり、板状または針状結晶の形を持つ。