高所障害の意味 登山用語

高所障害

高所障害(高山病または低酸素症とも)とは、大気中の酸素分圧の低下により人体に生じる様々な症状の総称である。標高約2500m時点から高度障害が発症すると言われ、高山病にかからない人は誰1人おらず、発症する高度に個人差があるだけのことである。

高所障害は急に進行することはなく段階的に症状が進んで行くので、違和感を感じたら、一旦その場所に停滞することである。1時間停滞しても収まらないようであればただちに300〜500m高度を下げる。高度障害は、「山酔い初期」(進行度1)、「山酔い中期」(進行度2)、「高地肺水腫」(進行度3)、「高地脳浮腫」(進行度4)、とカテゴリ分けされている。進行度3になると重症であり命に関わるのでただちに下山して手当てが必要になる。進行度4では即下山して命を取り留める可能性は低いとされる。

それぞれのレベルの高度障害の内容や、対処方法など情報はたくさん出ているので、登山前には必ず確認してから出発するようにする。頭痛程度なら大丈夫と言い張る人は多いが、軽視すると後で大変なことになるので甘くみないことである。