高所テントの意味 登山用語

高所テント

高所テントとは、高所登山などの苛酷な環境下で使われるテントのことである。エクスペディションテントともいう。山岳で用いる、いわゆる冬山テントと異なり、マイナス20℃以下の極寒、強風、強い紫外線などにも耐えられるよう、ナイロン繊維の太さが70dnと太く、引き裂き強度も強い素材が使われる。

高所テントは「アウターテント」「インナーテント」「フロアー」の3つのパーツから構成されており、「アウターテントは」風雨雪から守る防水透水性、「インナーテント」は引き裂き強度と防水透水性、「フロアー」は防水性、引き裂き強度、耐摩耗性が重要になる。


テントを支えるポールも弾性と丈夫さを持つ素材と形状が工夫されている。(テントの各名称はメーカーによって違いはあるが、基本構造はだいたい同じである。)現在は、高所用テントでもドーム型テントが主流である。高所では、日中はテント内は40℃を超える暑さになるが、夜間になるとかなり冷え込むとされる。また、雪崩によってテントがつぶされることもあるので、ある程度の強度を保てるものが要求される。