高所登山の意味 登山用語

高所登山

高所登山とは、標高が6000m以上の山に登ることを高所登山といい、一般的にはヒマラヤなどの高峰に登山することをさす。6000m以上の山になるとあらゆる生物が存在していない、いわば、石と雪だけの世界になる。そういう所へ登るには、技術・体力・経験・装備・気力が必要になる。

高所登山は、ほとんどの登山家にとってアルパインスタイルでの無酸素登頂が主流になり、かつて多くの登山家にとって目標だったヒマラヤ登頂は、ルートが開拓しつくされていることもあり、通過点になりつつある。何より、一般登山者でもお金を出しさえすれば、極地法での登頂が可能な時代である。そういった事情から、プロの登山家たちの視点は、ヒマラヤジャイアンツとよばれる8000m峰14座に向いている。あらゆる研究と衣類をはじめとする技術の向上により、登山者の限界度が引き上げられているといっても過言ではない。

なお、高所では確実に体は影響を受けている。消化機能の低下、気管支の脆弱化、味覚が鈍感になるなど、である。