高積雲の意味 登山用語

高積雲

高積雲とは、国際的な雲形の分類である十種雲形の一つである。白い塊の雲で、少し黒っぽい影の部分がある。ひつじ雲と呼ばれている。学名はアルト・キュムラス(Alto-cumulus)といい、アルト(Alto)はラテン語で「高い」という意味であり、キュムラス(Cumulus)はラテン語で「塊」という意味である。高いところにある塊といった感じだろうか。国際的な略記号は「Ac」である。

高積雲は中層に表われ、緯度によって高さが異なり、日本は中緯度地域なので2〜7kmの位置に表われる。雲粒はほとんどが水滴である。高積雲の中で代表的なのが「レンズ雲」であり、寒冷前線の通過や上空の気圧の谷の通過の際に形成されることもある。高積雲には、「層状雲」「レンズ雲」「塔状雲」「房状雲」などがある。高積雲は巻積雲や層積雲と似ているが、巻積雲との見分け方は、自分の目かた見た時点で雲の大きさが1度のものをいい、高積雲は5度以上になる。