構造土の意味 登山用語

構造土

構造土(こうぞうど)とは、地表面に円形・多角形・網状・縞模様などの幾何学模様が現れている土壌のことである。周氷河地域によく見られることから、凍結・融解作用によって生じた周氷期地形のひとつとされている。英語ではPatterned groundと表わされ、こちらのほうが分かりやすい。

「礫質構造土」「土壌構造土」「植被構造土」と区別されている。「礫質構造土」は、礫がより分けられて模様を作っているものである。「土壌構造土」は、土中に礫を含まないか、含んでいても、土が模様を形成している。「植被構造土」は、植物に覆われているものをいう。土壌は凍結すると、土壌を構成している粒子は上向き、横向きに持ち上げられるが、反対に土壌が融解すると、下向きに移動する。この時に土壌を構成している粒子の大きさや土質の違い、凍結方法によって土壌の移動の仕方が異なる。年単位で見ると微々たる変化であるが、長い年月を経ると、見事な模様を見せる構造土になるのである。