漕ぐの意味 登山用語

漕ぐ

漕ぐとは、雪や藪の中をかき分けて歩くことをいう。「雪漕ぎ」や「やぶ漕ぎ」と表わすことが多い。雪漕ぎとは雪をかき分けるようにして進むことであり、ラッセル(深雪を踏み分けながら道を切り開いていくこと)と、少し似ている。

やぶ漕ぎとは、ササや灌木等が生い茂っているところを、かきわけながら進むことをいう。登山道でササなどが生い茂って足元を覆われてしまっている場合があり、また、ササは大人の胸丈ぐらいの高さがあるものがあり、足元がみづらいので、ササとササの間に足を置くようにして進まなくてはならない。

ただ、こういったササの場合、ハチの巣があったりし、足元が見えないことから、危険性を伴う倍もある。通常は、ボランティアや山小屋の人たちが定期的に登山道の点検と手入れを行うので、こういう場所は取り払われていることがある。ただ、このやぶ漕ぎが好きな人もおり、地形図とコンパスを頼りにやぶ漕ぎ専門に山に行く人も少なくはないようである。