アタカマ高地の意味 登山用語

アタカマ高地

アタカマ高地とは、南アメリカ大陸にあるアタカマ砂漠に位置している。アタカマ砂漠はアンデス山脈と太平洋に挟まれており、標高は平均2000mであり、東西の幅は約160km、南北の長さが1000kmという盆地型高地砂漠である。

チリ、ペルー、ボリビア、アルゼンチンと4カ国にまたがっており、チリに属する面積が最も広く、世界で最も乾燥した砂漠とも知られている。リカンカブール(標高5916m)の山をはじめとして、5000m峰が連なっている。このアタカマ砂漠には、アタカマ塩湖という世界で3番目に大きい塩湖があり、塩湖が形成される仕組みから、かつて太古の時代には海底だったことも研究によって分かっている。

また滅多に雨が降らない地域であるが、9月〜10月の期間だけ、ワイルドフラワーが一面に咲き乱れる光景が見られるという。タティオ間欠泉が標高約4500mに位置し、世界最高所にあるとして知られている。ここでは85度の源泉を利用した露天風呂に入ることもできる(水着着用)。アタカマ砂漠は、標高5000mの山があり、雨も滅多に降らず空気が非常に乾燥していた気候、乾燥しているから空気のゆらぎが少ない、と天体観測に絶好の場所であり、2000年以降、国際プロジェクト「ALMA」がすすめられており、参加国でパラボナアンテナを設置し、観測分野を分担している。