コテージの意味 登山用語

コテージ

コテージ(英語:cottage)とは、日本では、山荘または別荘といった意味で用いられている。コテージという概念がうまれたのは中世のイギリスにおいてで、cottageの意味を調べると、かつては「(労働者の、田舎に住む人の)小さな家」といった意味であった。

そもそも、cottageは、農奴(のうど)を意味するcotterに由来しており、納屋や庭も含まれていた。裕福な農家は、messuages(家屋敷)に住んでいたのである。近代になるにつれ、イギリスで産業革命がおこり、時代の流れにのった中流階級のひとたちも田園風景を求めて郊外に別荘を建てるようになり、平日は都市部、週末は別荘という生活をするようになった。こうして、cottageは別荘という良い意味で用いられるようになったのである。

現在では、旅行者が山、湖畔、海などの旅先で数週間滞在する貸別荘のことをコテージと呼ぶことが多い。ヨーロッパアルプスの麓にはこういったコテージがたくさんあり、そこに1〜3週間滞在して、ハイキングやトレッキングをしたりして楽しむ人々が多い。最も混雑する季節は夏である。冬はウィンタースポーツを楽しむ人なので、夏に比べると気軽さに掛けるので人口は少ない。