コパーヘッドの意味 登山用語

コパーヘッド

コパーヘッド(英語:copperhead)とは、カシン社製(CAMP CASSIN社)の商品名。細いワイヤーの先端に銅製の塊がついており、エイド・クライミング用のギアである。

岩の割れ目(クラック)にピトンのブレードが使用できない場合に、コパーヘッドを使う。先端部分の銅(copper)は柔らかいので、ハンマーで叩いて割れ目に打ちこんでいき、割れ目の形に応じて銅を変形させながら固定する。コパーヘッドには粘着性があり、こn粘着性が持続する間は体重をかけることもできるが、強度は体重を支える程度で、それほど強くはなく、墜落時の保持には向かない。

なお、コパーヘッドは、アメリカの名クライマーとして知られていた、ビル・フォレスト(Bill Forrest)によって開発された。フォレストはトップクライマーとして数々のクライミングを達成する一方で、登山用具の開発にも力を入れ、コパーヘッドの他に、岩・氷に対応可能なハンマーを開発したり、1998年にはMSRとともにスノーシューの開発を行っている。